愛知県名古屋市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で13.2%です。 空き家数は173,000戸、総住宅数は1,310,600戸です。
名古屋市の空き家率(2023年)
13.2%
空き家 173,000戸 / 総住宅数 1,310,600戸
総務省の区分による名古屋市の空き家173,000戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
名古屋市の空き家173,000戸のうち118,100戸、全体の68.3%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の25.8%で、内訳のなかでは控えめな比重です。全国の内訳(その他の空き家42.8%)と比べると、放置型の比重はかなり小さい構成です。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の73.1%で、統計上の空き家と放置された住宅は大きく異なります。総住宅数は1,310,600戸で、空き家率1ポイントは13,106戸に相当します。率の小さな差が数千戸の違いになります。
名古屋市の空き家173,000戸のうち、腐朽・破損があるものは25,400戸で、空き家全体の14.7%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
14.7%という水準は、全国の真ん中あたりにあたります。傷んだ空き家は実数で25,400戸あり、全国的に見ても大きな老朽ストックです。人口の減り方が緩やかな地域では、住宅の状態を保っておく価値は残ります。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
名古屋市の16区を空き家率が高い順に並べています。区名をクリックすると、その区の空き家率・空き家の内訳・空き家率の推移を確認できます。
| 区 | 空き家率 | 空き家数 | 総住宅数 |
|---|---|---|---|
| 名古屋市中区 | 17.6% | 14,850戸 | 84,490戸 |
| 名古屋市東区 | 17.0% | 9,880戸 | 58,080戸 |
| 名古屋市中村区 | 15.5% | 14,740戸 | 95,190戸 |
| 名古屋市南区 | 14.8% | 10,410戸 | 70,450戸 |
| 名古屋市千種区 | 14.5% | 14,620戸 | 101,000戸 |
| 名古屋市昭和区 | 13.9% | 8,820戸 | 63,430戸 |
| 名古屋市北区 | 13.8% | 12,810戸 | 92,760戸 |
| 名古屋市西区 | 13.7% | 11,930戸 | 86,860戸 |
| 名古屋市中川区 | 13.6% | 16,160戸 | 119,000戸 |
| 名古屋市名東区 | 12.9% | 10,770戸 | 83,550戸 |
| 名古屋市港区 | 12.7% | 9,280戸 | 73,320戸 |
| 名古屋市天白区 | 11.9% | 10,790戸 | 90,410戸 |
| 名古屋市瑞穂区 | 11.4% | 6,640戸 | 58,450戸 |
| 名古屋市熱田区 | 10.7% | 4,140戸 | 38,670戸 |
| 名古屋市守山区 | 10.1% | 8,430戸 | 83,720戸 |
| 名古屋市緑区 | 7.9% | 8,730戸 | 111,190戸 |
名古屋市の空き家率は2008年の13.2%から 2023年には13.2%へ、 15年間で±0.0ポイント変化しました。直近の調査では上がり続けています。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、愛知県全体は+0.8ポイント動いています。
2018年をいちばん低い時点として、下がってから上がる形で推移しており、単純な右肩上がりではありません。5年ごとの動きで最も大きかった上昇は0.5ポイントで、変化は終始なだらかでした。2008年と比べた変化は±0.0ポイントで、水準は当時とあまり変わっていません。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。13.2%はほぼ全国平均並みで、次の調査で節目を超えるかが焦点です。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 13.2% | — | +0.1ポイント |
| 2013年 | 13.2% | ±0.0ポイント | −0.3ポイント |
| 2018年 | 12.7% | −0.5ポイント | −0.9ポイント |
| 2023年 | 13.2% | +0.5ポイント | −0.6ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
名古屋市の人口は、2024年の2,303,004人から2050年には2,122,366人(2024年比 −7.8%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
名古屋市の空き家率は13.2%で、全国平均の13.8%より 0.6ポイント低くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると639位(高いほうから約60%の位置)で、低い順では421位にあたります。
愛知県内では、50市区町村のうち空き家率が高い順で10位です。 愛知県全体の空き家率は11.8%で、名古屋市はこれより1.4ポイント高くなっています。 愛知県で空き家率が最も高いのは南知多町(22.7%)、最も低いのは東郷町(6.2%)です。
低いほうから見れば約40%の位置で、平均をやや下回ります。愛知県内では上位3分の1に入ります。愛知県は47都道府県のなかで空き家率が最も低いグループに属します。愛知県全体を1.4ポイント上回ります。全国平均との差はごくわずかで、実質的には同水準とみてよい範囲です。2050年の推計人口は2024年比−7.8%で、人口はおおむね保たれる見通しです。
全国有数の住宅数を抱える地域として、空き家の絶対量は小さな自治体と比べものになりません。173,000戸という空き家は全国でも上位の量で、需給の緩さがそのまま条件に響きます。73.1%が市場に出ており、空き家の多さがそのまま放置の多さを意味しない地域です。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ徳島県北島町(13.2%)は「その他の空き家」が中心で、率は同じでも内訳の形は異なります。上下を繰り返してきた地域では、単年の数字より長い期間の傾向で見たほうが実態に近くなります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。人口がおおむね保たれる見通しであることは、貸す・売るのいずれにも追い風です。全国有数の住宅数を抱える地域では、条件の近い物件がいくつも並びます。流通の活発な地域では、同じような物件が並ぶぶん、条件の差が結果に直結します。放置型が少数派の地域なら、周囲に似た事情の家はそれほど多くありません。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・愛知県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。