神奈川県小田原市の空き家率は、総務省の令和5年(2023年)住宅・土地統計調査で12.4%です。 空き家数は11,820戸、総住宅数は95,570戸です。
小田原市の空き家率(2023年)
12.4%
空き家 11,820戸 / 総住宅数 95,570戸
総務省の区分による小田原市の空き家11,820戸の内訳です(原数値は百戸単位で丸められているため、内訳の合計は空き家数と一致しない場合があります。標本数が少ない区分は「データなし」と表示しています)。
小田原市の空き家11,820戸のうち8,410戸、全体の71.2%は賃貸用の空き家、つまり入居者を募集している空室です。アパートや賃貸マンションの空室が空き家数の中心を占めており、この場合の空き家率は住宅の放置よりも賃貸市場の需給を映した数字に近くなります。売りにも貸しにも出ていない住宅は空き家の23.3%で、内訳の主役はほかの区分です。全国の内訳(その他の空き家42.8%)と比べると、放置型の比重はかなり小さい構成です。売買・賃貸に出ている住宅は空き家の74.6%で、統計上の空き家と放置された住宅は大きく異なります。総住宅数は95,570戸で、空き家率1ポイントは956戸に相当します。同じ率でも戸数の絶対量は大きくなります。
小田原市の空き家11,820戸のうち、腐朽・破損があるものは1,420戸で、空き家全体の12.0%です。腐朽・破損の有無は、上の内訳とは別の統計表から集計されているため、数値の丸め方が内訳と異なります。
傷みが出ている住宅は12.0%で、多くは外観上の大きな問題がない状態です。傷んだ空き家は実数で1,420戸あり、住宅ストックの更新そのものが論点になります。総住宅数に対しては1.5%が傷んだ空き家にあたり、まちなみのなかではあまり目立ちません。腐朽・破損がある空き家は、管理されないまま放置されると、市区町村から特定空家等に指定されることがあります。特定空家等に指定されて改善の勧告を受けた場合、その敷地は固定資産税の住宅用地特例(課税標準が最大1/6になる措置)の対象から外れることがあり、その場合は税負担が大きくなります。
小田原市の空き家率は2008年の11.9%から 2023年には12.4%へ、 15年間で+0.5ポイント変化しました。直近の調査では下がりました。 同じ期間に全国平均は+0.7ポイント、神奈川県全体は−0.7ポイント動いています。
2018年の14.4%がこの期間の最高で、その後は下がっています。増え続けているタイプではありません。最初の5年間(2008年→2013年)の動きは+2.0ポイントで、その後の動きは−1.5ポイントです。県全体の動きをやや上回るペースでした。賃貸用の空室が中心なので、率の上下には賃貸物件の供給や募集状況の変化も影響します。全国平均をやや下回る位置まで来ており、次の一段の上昇には注意が要ります。
| 調査年 | 空き家率 | 前回調査比 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 11.9% | — | −1.2ポイント |
| 2013年 | 13.9% | +2.0ポイント | +0.4ポイント |
| 2018年 | 14.4% | +0.5ポイント | +0.8ポイント |
| 2023年 | 12.4% | −2.0ポイント | −1.4ポイント |
住宅・土地統計調査は5年ごとの標本調査です。市町村合併があった自治体は、合併前の年のデータが 現在の区域と一致しない場合があります。空き家率には賃貸用の空室や別荘も含まれるため、 率が高いことがそのまま管理されていない空き家の多さを意味するわけではありません。
小田原市の人口は、2024年の186,464人から2050年には147,647人(2024年比 −20.8%)になると推計されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」令和5年推計)。 住宅の需要は世帯の数に左右されるため、空き家の増減を考えるときは人口の見通しもあわせて確認しておくと、いま持っている住宅をどうするかを判断しやすくなります。
小田原市の空き家率は12.4%で、全国平均の13.8%より 1.4ポイント低くなっています。 全国1,059市区町村(個別データが公表されている市区町村)を空き家率の高い順に並べると703位(高いほうから約66%の位置)で、低い順では357位にあたります。
神奈川県内では、27市区町村のうち空き家率が高い順で10位です。 神奈川県全体の空き家率は9.8%で、小田原市はこれより2.6ポイント高くなっています。 神奈川県で空き家率が最も高いのは湯河原町(34.1%)、最も低いのは伊勢原市(7.0%)です。
低いほうから見れば約34%の位置で、平均をやや下回ります。神奈川県内では10位で、上位半分に位置します。神奈川県は47都道府県のなかで空き家率が最も低いグループに属します。神奈川県全体より2.6ポイント高くなっています。平均より1.4ポイント低い位置で、全国の標準よりは落ち着いています。2050年の推計人口は2024年比−20.8%です。世帯数が減るぶんだけ、いま埋まっている住宅にも空きが出る余地が広がります。
74.6%が市場に出ており、空き家の多さがそのまま放置の多さを意味しない地域です。傷んだ住宅が12.0%にとどまるぶん、手入れされた家との差はつきにくくなります。都市部の住宅ストックでは、集合住宅の空室が率を押し上げる要因になりやすくなります。賃貸用の空室が中心の地域では、新たに貸し出すときに既存の空室と競合します。周辺の募集状況を先に見ておくと見通しが立てやすくなります。空き家率がほぼ同じ栃木県下野市(12.4%)も賃貸用の空室が中心で、率だけでなく内訳の形も似ています。いったんピークを打った地域では、除却や再利用が進んだかどうかが次の焦点になります。
空き家は、所有しているだけで固定資産税・管理の負担がかかり、放置すると老朽化や特定空き家指定のリスクが高まります。取りうる選択肢は大きく売却・賃貸(活用)・解体・管理の4つです。それぞれの費用や損得を、以下の無料ツールで具体的に試算できます。
募集中の空室が多い地域では、貸し出す場合に既存の物件と条件で比べられます。行き先未定の住宅が少ない地域では、売る・貸すの判断そのものは比較的つけやすいといえます。流通の活発な地域では、同じような物件が並ぶぶん、条件の差が結果に直結します。傷みのある住宅が少ないぶん、状態のよさは当たり前とみなされやすくなります。都市部では、空き家であっても立地次第で需要は残ります。
出典
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」/令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計
統計表:住宅及び世帯総数 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-全国、都道府県、市区町村(表番号1-2-1)(e-Stat 統計表ID 0004021421)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021421
腐朽・破損あり空き家数の統計表:空き家の種類(4区分)、腐朽・破損の有無(2区分)、建て方(2区分)、構造(2区分)別空き家数-全国、都道府県、市区町村(e-Stat 統計表ID 0004021631)
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004021631
調査年:2023年(令和5年)。空き家率=空き家数÷総住宅数×100。 全国平均との差・順位・神奈川県内順位は、上記の公表値をもとに当サイトが機械的に算出したものです。 住宅・土地統計調査は標本調査のため、数値は推計値です。